　二年前に矢住理事長と平岡先生から第４２回全日本医師テニス三重大会・スポーツ予防医学研究会を引き受けるようにと言われたときはこれは困ったことになったぞというのが正直な感想でした。私にとっては2000年名古屋大会、2007年三重大会に次いで3回目の運営お手伝いになるわけですが、自信などこれっぽちもありませんでした。
　大会約１年前に１２名の役員が組織され本格的な準備がスタートしました。日程が11月下旬と遅いことから当日役立つだろうとの発案からネックウォーマーを参加賞に決めたのですが、幸か不幸か天候にも恵まれ、ネックウォーマーは使用されることもなく何とか予定していた全行事を終えることができほっとしているところです。
　今回、苦心したことの一つに雨天対策があります。
　前年の福岡大会では台風の影響で多くのキャンセルがでましたので、何とか天候不順でも参加者全員に公平に試合をしていただこうと役員会で相談した結果が４ゲームマッチと７ポイントタイブレークシステムの導入でした。
　こちらの方も採用されることなく終わったのですが、個人的にはタイブレークマッチも見てみたかったなと贅沢な感想を持っています。
　地元三重県からの４９名をはじめ、全国から３４９名の方々にご参加いただき、テニス大会の運営と審判は、前回大会同様に三重県高体連テニス部の先生方と日本女子テニス連盟三重県支部の方々にお手伝いいただき、選手の皆さんのご協力のおかげでスムーズに終えることができました。フィジカルトレーナーの待機やストリンガーによるガット張りのバックアップ体制に加えて、地元の銘菓「関の戸」の深川屋さんと、熊野市観光協会さんにもご出店いただきこちらの方も好評でした。
　大会二日目は兼城（旧姓井上）悦子さんにレッスンをお願いいたしましたが、たいへんに好評で、６０名近い会員が熱心に受講されているのを拝見し、改めて兼城さんのお人柄とテニスの素晴らしさに感謝した次第です。

　スポーツ予防医学研究会には杉田正明先生をお招きいたしましたが、１２６名の方々に聴講いただき、素晴らしいご講演をいただいたことは安間先生のご報告にもあるとおりです。
　今回の研究会と懇親会の会場は、サーキットコースの中にある「ピットインビル」を選ばせていただきました。懇親会の開催に合わせるかのように、サーキットコースでは「バルーンフェスティバル」が開催され、これがまた大好評でした。
　懇親会には鈴木英敬三重県知事をお招きし、パワーあふれる話しぶりで三重県をアピールしていただきました。地元JAZZバンドの生演奏がパーティーに華を添え、最後にはビンゴゲームで盛り上がりました。ヨネックスさん提供のテニスバッグをはじめとする数々のテニスグッズや、鈴鹿市の伝統的工芸品「鈴鹿墨」の進誠堂さん提供の高級筆ペン１０本を、皆様にゲットしていただきました。

　そんなこんなで大いに盛り上がっていた懇親会でしたが、私には翌日の空模様だけが気がかりでした。シングルスが予定されている翌日の天気は「雨の予報」だったためです。その「雨の予報」に悩まされ続け、当日の朝も、事務員の伊藤さんと綿密な打ち合わせをし、どんな天候でも対応できるぞとの強い気持ちで望みましたが、平岡会長の「人間照る照る坊主」のおかげで、全試合を予定通り、屋外中心のコートで行うことができました。最後の決勝戦を待ちかねたように雨が降ってきて、改めて今回の幸運に感謝しています。
　様々な企画は全て役員の先生方からの発案で、皆様からの発案を出来るかぎり採用するというスタンスで私は臨んでおりました。結果的には、それら全てが良い方向に向かい、ご参加された皆様方に喜んでいただけたのではないかと自負しています。ここには書ききれない失敗も多々有り、ご不便ご不満をお感じになられた先生方もいらっしゃったこととは存じますが、我々大会関係者一同の三重大会開催に掛けた熱意に免じて、お許し願えたらと感じている次第です。様々な企画は全て役員の先生方からの発案で、皆様からの発案を出来るかぎり採用するというスタンスで私は臨んでおりました。結果的には、それら全てが良い方向に向かい、ご参加された皆様方に喜んでいただけたのではないかと自負しています。ここには書ききれない失敗も多々有り、ご不便ご不満をお感じになられた先生方もいらっしゃったこととは存じますが、我々大会関係者一同の三重大会開催に掛けた熱意に免じて、お許し願えたらと感じている次第です。

　唯一、記録魔と呼ばれている私の発案として、印刷した戦績表をお手元にお届けさせていただきました。よろしくご査収のほどをお願い申し上げます。ゆっくりとご覧いただき、三重大会を懐かしく想っていただければ幸いに存じます。また、過去の全日本大会の成績にご興味がおありになる方がいらっしゃいましたら、是非、「ドクターくん」でweb検索をなさってみてください。今後は日本医師テニス協会のホームページにも、随時、大事な情報が掲載されていきますので、これからの大会参加ご希望の方は目を通されるといいと思います。
　また来年、埼玉県医師会テニス協会主催の「昭和の森」で、皆様方との再会を心より楽しみにしています。ありがとうございました。

平成２７年１１月吉日
　　　　　　第４２回全日本医師テニス三重大会　実行委員長　中村　光治