私と全日本医師テニス
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　札幌市　小坂昌道

　第17 回世界医師テニス大会が神戸市で開かれた1988（昭和63）年から、私はこの大会の虜になりました。以前から全日本医師テニスに参加しておられた横田康 正先生をはじめとした諸先輩のお話で、翌1989年に札幌で全日本の大会を主管することになったので事前の勉強のためということから何の予備知識もなくで かけたのですが、神戸ではテニスの楽しさを味わったのはもちろんのことながら、全国から年に一度テニスのためだけに集まる多くのドクターの溌剌とした姿と それを歓迎する地元の方々の熱心な歓迎ぶりに、長年忘れかけていた大切なものを思い出させてくれたような感銘を受けたのです。翌年の北海道大会では神戸の 恩返しのつもりで一生懸命大会運営に努めました。

　その後の大会には特別の理由がない限り必ず参加しようと心に決めて13 年が過ぎ、90年・岡山と96年・熊本の２大会以外の静岡、仙台、山口、大阪、千葉、尾道、福島、名古屋、東京、そして昨年の福岡世界大会と全部に参加し ました。この間、医療情勢の厳しさのほかにはさしたる変化もない日常診療から離れて、年を経るごとにお馴染みとなる各地の諸先生にお目にかかり健康のあり がたさを分かち合い、幸いに？私のテニスのレベルから各地の名所旧跡を訪ねる時間的余裕もできやすく、最近の数年間はカメラを担いででかけることも覚えま した。そんなわけで全日本医師テニス大会は私にとってテニス、写真撮影、旧跡探訪と一挙三得以上の楽しみになっているのです。

今年は京都大会で宇治市が会場とのことですが、1991年の医学会総会のテニス大会が雨天のため途中から宇治市に会場を移して行われ、京都の富井先生と初めて組んで３位入賞をした嬉しい思い出があります。京都には近藤先生はじめ、栗原先生、川浪先生などお馴染みの先生方も多く、お会いできるのを楽しみにしています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2002/1/30
　大会での思い出となる各地での写真を数枚添付しました。