| 「アイ・ラブ・テニス」近藤元治（Ｓ11年生まれ） 京都府立医大名誉教授 医療法人恒昭会藍野病院 もともとスポーツは好きで、中学時代は野球をしていたが、大学で何かしようと思っていて出会ったのがテニスだった。今でも思い出すが、初めての練習のと きにボールがラケットに当たらず、先輩たちに笑われたものである。後で聞くと、大勢の入部者がいたが、経験者２名を除き、初心者の７名は全く期待されない 存在だったとか。 その初心者７人組の頑張りは、やがて次第に実を結び、１年半後には笑っていた先輩を凌駕し、京都府立医大テニス部の主力になってしまった。 それから幾星霜、わが人生を振り返るにつれ、「もしテニスをしていなかったら？」と考えてしまう。初心から始めたテニスが、いつしか「やればやれる」という自信となり、人生のバックボーンになっていたからである。 全日本医師テニス大会は、ここ１０年ほどは年間最優先スケジュールとして大切にし、冠婚葬祭もこの時ばかりはご遠慮願うことにしてきた。それにつれて、 全国に多くの仲間が増え、学会などで出張した際にもラケットを持参して旧交を温めることが出来たし、研究会や学会で顔を合わせることでもあれば、ついテニ ス談義に花が咲いたものである。 昨年の博多の世界医師テニス大会では、６５−７０歳では一番若いので、秘かに狙っていた。そして、大学時代の初心者ペアて、在学中は常に御神酒徳利で行動を共にしていた田畑氏（千葉）とのダブルスで世界を制覇したのは、何よりもの想い出になり嬉しかった。 さて、これからである。こうして全日本医師テニス大会の常連になると、うっかり欠席でもしようものなら病気かあるいは冥土に行ってしまったかと勘ぐられ ても仕方がない年齢になっている。出られる限り顔を見せ、たとえヨレヨレのテニスでもよいから、健在振りをアピールしたいものである。 今年は京都大会である。全国から大勢の参加を願っている。 kondo@aiar.aino.or.jp |